ゴルツチップ

目次  特徴  ご使用方法  抜歯の手順  Q&A  ミニコラム

ゴルツチップのご使用方法

1.準備 2.試運転 3.パワー設定
4.歯根膜剥離 5.管理

監修者:東京医科歯科大学 生体材料工学研究所 バイオデザイン分野 小山 富久先生

1.準備

ラチェット式着脱工具
  • ゴルツチップ使用前にオートクレーブ滅菌またはEOG滅菌を施して下さい。
  • 専用の着脱工具<ラチェット式>を用いて、エナックハンドピース(オートクレーブ滅菌可能)に取り付けます。
    装着時に「カチッ!カチッ!」という音が2回以上鳴るまで、ゴルツチップを締め付けて下さい。
  • ゴルツチップは、エナック10WV、エナック10WA、エナック11WV、ポータブルユニット8G、ポータブルユニット7GV、ポータブルユニットデイジーでご使用できます。
  • ラチェット式の着脱工具は、常に一定に締め付けるため、どなたでも常に一定の締め付け具合での処置がおこなえます。こちらの使用を推奨致します。
    プレート式の着脱工具をお使いの場合には、取扱説明書に準じて、しっかりと締め付けて下さい。
  • 着脱工具は、オートクレーブ滅菌可能です。

2.試運転

試運転
  • ご使用前には必ず試運転をおこない、下記の点に留意して下さい。
  • ゴルツチップに変形や摩耗が無いこと。
    (刃の部分が曲がったり、刃先が鈍的に摩耗したりしていると、折れたり、剥離の性能が発揮できません。)
  • 超音波の振動パワーが確実に出ていること。
    (チップの緩みが無いことを確認した上で、振動パワーが弱い場合には弊社にご連絡下さい。)
  • ゴルツチップ先端に充分な冷却水が注水されていること。
    冷却水には、滅菌精製水を推奨します。

3.パワー設定

パワー設定
  • 目安のパワー設定:5~7
  • ただし、超音波振動のパワー設定は、患部組織の状態によって異なります。
    周囲組織に著しい障害を与えないよう、注意して「最適な剥離状態」が得られるように適宜設定して下さい。

4.歯根膜剥離

歯根膜剥離
  • 歯肉縁下スケーリングの要領に準じた使用法を推奨致します。
  • ハンドピースを軽く持ち、ゴルツチップの刃部を歯根面に沿わせて、挿入可能な範囲(目盛部分)内の歯根膜を歯根全周にわたって剥離していきます。
    その際、ゴルツチップ先端は最適な剥離状態が得られるよう、角度を適宜変えながら剥離をおこないます。
  • 水平方向へ進める場合は、ゴルツチップ先端のわずかな水平運動を繰り返しおこないます。
  • 根尖方向へ進める場合は、わずかな上下運動を繰り返しおこないます。
  • ※ゴルツチップ先端に組織を強く押し付けないようにしましょう。

    ※ゴルツチップ先端で組織の状態を触知しながら作業を進めましょう。

5.管理

  • ご使用後は、必ず専用の着脱工具を用いてハンドピースからゴルツチップを外して下さい。
  • その後、消毒用アルコールを含ませたガーゼ等で、ハンドピースやゴルツチップに付着した血液などの組織を清拭して下さい。
  • チップの形状が変形したり、刃先の摩耗が進んだ場合には新しいチップをご用意下さい。
  • ご使用前には、必ず滅菌処理をおこなって下さい。

※製品の色はコンピューターディスプレイにより、実際の色と異なる場合があります。

※商品は改良の為,予告なしに仕様を変更することがありますので予めご了承下さい。

※写真はイメージです。

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