神奈川県 T歯科

T歯科医院は、院長が勤務医時代から携わってきた知的障がい者の診療を継続的に行っていくために開業しました。従来は院長が一人で、施設を訪問して治療や各種指導を行っていましたが、入所者に高齢患者さんが増えたこともあり、「専門的な口腔ケアが不可欠」との院長の判断により、歯科衛生士も訪問に同行することにしました。

訪問診療時の口腔ケアに用いるのは、スケーリングに特化したポータブルユニット「リリー」。「障がいのある方たちは新しいものに抵抗を示すこともある。まずは慣れてもらうところから始めています」と同行する歯科衛生士さんは話します。

知的障がい者の施設4カ所・約200人にブラッシング指導、訪問歯科診療、摂食指導を行っており、患者さんは緊張の中にも楽しみながら歯ブラシ指導を受けています。「自分の歯で食事をすることを目標に指導しているのですが、高齢化が進むにつれ難しくなっています。それでも歯科衛生士たちが頑張って、口腔ケアをしっかりとしてくれるのでとても心強いです。」と、歯科衛生士さんと協力しながら地域の患者さんを支え続けています。